チャー研交響曲のBad Apple!!パートの裏話

前々から告知していた通り、4/1はチャー研投稿祭'19なわけです。チャーケニストはこれを祝うためにエネルギーを全振りしてしまうため、嘘などつく暇がない。

僕はこれに二つの動画で参加しています。

こっちは僕が主導で行ったとーかさんとの二人合作です。


REVOLGER

こっちは多人数合作です。

ここでは後者の話をします。

 

経緯

主催から合作のお誘いが来て、「すでに埋まっているパートはありますか?」と聞いてみたら「まだありません」と帰ってきたので気合を入れて作ろうと思いました。

あまり知られてはいないですが、これの一部は実は僕が担当しています。なのでお許しくだ祭で採用されないのが少しもどかしく感じていました。また、当時はまだ未熟で、結構切り抜きをサボったりして迷惑をかけたので、シュールさんに対して申し訳なく感じていました。Bad Apple!!を選んだのは、この曲に対してそういった特別な感情を持っているのが間違いなく自分しかいないと確信したからです。

そしてどうリメイクするか。それについても、実は具体的なビジョンがありました。

これをパロディするということです。もちろん労力は果てしなさそうですが、16秒程度ならまだ許容範囲だと思いました。これをパロディすることで、Knack Apple!!をまた別の作品に昇華し、7年前の自分に代わってシュールさんに恩返しをする、というのが目標になりました。この目標には視聴者目線がないですが、コマ撮りは音MADとしても新しいことですし、きっと衝撃を受けるはずと信じました。

音声

そうと決まり、まずは音声を作りました。音声はKnack Apple!!の正統派リメイクを意識しています。UTAU音源には頼らず、また人間味を出したかったので自分で歌ってみたりしながら自然なピッチベンドを模索したりしました。

がんばったとはいえ、音声に何も新しいことはなく普通に人力しているだけなので、音声を提出したときにはたぶん他の参加者にとって何のことやらだったと思います。

撮影

音声完成後、撮影の準備にとりかかりました。まずはデジカメ・カッターマット・三脚・ライトを買いました。12000円くらいしました。そのせいで(1月にバイトが終わってしまったこともあって)3月末は結構お財布がピンチで、消費者金融を調べまくったらtwitterがカードローンの広告ばっかりになりました。

A4の普通の紙に印刷したので切る作業もありました。そして固まった時間の取れた3/23に一気に撮影することになりました。

撮影中に感じたこととしては、次が挙げられます:

  • 短期決戦にしなければならない。それは他の作業に時間を使うためでもあり、また環境があまり変わらないようにするためでもある(関係ないですが、撮影が終わった後その日に部屋の電球が切れて、「終わった後でよかったな~」と安堵しました)。結局撮影は徹夜覚悟で行いましたが、意外と6時間半で終わりました。
  • ライトは安物を買ったら不良品をつかまされて泣いた。
  • とはいえデジカメのフラッシュは偉大で、ライトがなくても撮影者の影ができないようになってるすぐれものだった。
  • 意外とデジカメの電池が切れるのが早い(普通じゃない酷使をしているので当然?)。2回充電待ちがあった。一応養生テープで三脚の位置を固定しようとしたけど、充電するためにカメラを三脚から外してまた付け直すときにカメラの角度が変わってしまうので、結局いい位置を手探りすることになってしまってテープは何にもならなかった。
  • コマ撮りだからこそできる悪ふざけに気付き、1フレームだけ混ぜた。探してほしい。
  • 西野君が高速移動するところで紙じゃなくカッターマットにピントが合っちゃうせいで、そこだけ変な明るさになってしまった。Photoshopで多少調節した。

あとは適切にリネームをしておけば、AEなどの連番読み込みで終わりです。コマ撮りは初挑戦でしたが意外と早いね。

反省

音MADでコマ撮りができるシチュエーションは少ないので、結果新しい表現と感じられ、なんだかんだで結構評判の良いパートにはなりました(ありがとうございます)。ただ、少し反省すべき点があります。

  • 良くも悪くも浮いてしまう動画なので、つなぎは本当にどうしようもなかった。こんな人さんとmegadrive25さんには申し訳なかった。協調性がゼロでした。さっきまで協力型合作って言ってたShiMaさんはどこに行ったんだ。
  • 今回は「コマ撮り」というだけで多少面白がれると思うが、今後コマ撮りが一般的になった場合、コマ撮りならではの現象も扱う必要がありそうだ。6566/6566の場合背景が切り替わるのが結構特徴的だが、そこまで再現はできなかった。