モブキャラ合作 / HADAS 制作後記
こんにちは。
まず宣伝をすると、先週投稿されたモブキャラ合作に参加していました。
さらに、こんなに早く投稿できるとは思いませんでしたが動画を投稿していました。
ということでその制作後記を書いていきたいと思います。最近死ぬほど忙しかったのでこのタイミングです。
モブキャラ合作
これは10年前にさかのぼります。音MAD作者になるよりも前の話です。当時僕は曲単位で音MADを探すことが多かった(「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」「最終鬼畜妹フランドール・S」など)ですが、恐らく初めに素材単位でハマったのが涼宮ハルヒの憂鬱の谷口でした。このときが音MADにより深く傾倒するターニングポイントだったと思っています。要は、僕にとって谷口はきっと特別な素材なのだと感じました。
なのでずっと谷口でなんか一個動画を作りたいといううっぷんがたまっていたのです。まあもちろん作りかけのはあるのですが、遅筆ゆえなかなか完成しない。
そこに現れたのがモブキャラ合作の告知でした。そのときにかくぶつだんを谷口で再現するという発想がよぎりました。はせがわの「わ」と谷口の「WA」が、ぴったり符合すると思いつきました。恐らくこれがしたいのは僕しかいないし、それをするには参加するしかない。ということで参加させていただきました。谷口がモブキャラと言えるかは正直怪しい(僕はモブだと思いますが、納得しない人に納得させるのは難しいラインにいると思います)ですが、見た人に「でもこれを見させられたらもうここには谷口しか当てはまらないなあ」と感じさせられるくらいの動画を作ることを目標にしました。
谷口で霊知パートを取るということは、はなおかやミュウツーの鳴き声でパートを取る以上の意味合いが発生します。それは先駆者の存在です。
(これほぼちょうど10年前の作品なんですね。祝う意図は全くなかったですが、祝ったってことにしてもいいくらいの偶然ですね。)
これも間違いなく僕のルーツと言ってよい作品です。したがってこれにリスペクトを送りながら、かくぶつだん色を混ぜていくことで全く新しい谷口MADが作れると思いました。そのリスペクトを明確に示すために、otoMAD-synthesis.midの記法を借りた動画構成にすることにしました。
音声は、かくぶつだんと霊知の谷口信仰の足し算をするために結構忠実に音声を分析しました。かくぶつだんの0.25倍速はなかなか学ぶものも大きかったです。あとかくぶつだんは結構パン振りに凝っているようなので、それも取り入れました。REAPERで単純にパンを振るのでは少し奥行きがもったいないなと感じたので、Oculus SpatializerというVSTを用いて立体音響的なこともしました。
全然関係ないですが、これも10年前に衝撃を受けた作品で、「立体音響を使おう」と思い立ったのはこの動画があったからだと思います。今見ても何が起きているのかわからない。
動画は「かくぶつだんのリスペクトであることを示唆した瞬間」の前と後で分けて考えました。というのも、その前のところがかくぶつだんをどう谷口で再現していいのかわからない。うまく折衷する案が思い浮かばなかったので、ここは逃げました。10年前の素材ですし、「谷口とは何ぞや?」という人がきっと多いであろうということを踏まえてのスロウスタートです。
急にWA~からスタートするのも味気ないと思ったのではみ出ました。ちなみにエイリアン的エイリアン生活を模しています。なので本当はもう1拍前に置きたかったですが、前パートとの交渉の末1拍遅らせています。
ここもパンチラインくらいの気持ちでした。
最近は背景を描き足すことが多いです。それはそうせざるを得ない動画構想ってだけなんですが。
HADAS
ある意味例のところがやりたかったというのが始まりなのですが、正直それで終わるにはあまりにももったいないほどの親和性がありました。元BGA見ていない人は是非見てほしい。
beatmania IIDX 24 SINOBUZ - HADES (BGA)
あとMassive New Krewのアルバム「HADES」のほうも是非チェックしてほしい。ちなみにロゴはこれを並び替えただけです。
HADASは最近流行りのストーリー型音MADの系譜にだいぶ影響されています。BGAのストーリーが「赤いアイツに追われる」というものなのでそこを借りながら、肌男ならではの要素も混ぜて「赤い肌男に追われる」という流れにしました。
アルバムのほうのHADESの特設ページを模しています。
元PVは枕でしたが、ビオレが赤みがかっていくのが今後の不吉を予兆するようなテイストにしました。
ここがオリジナル部分。ストーリーを強く方向付けるために字幕も入れながら、世界観を作っていきます。
実はここは最初は真ん中の青年だったんですが、BGAをそのまま使うことにしました。というのも、ここも再現をしてしまうと今後ずっと再現を期待されてしまい、それはあまりにも労力的に厳しかったし、技術的に再現が困難な箇所もあったのでここであえて手を抜くことにしました。ここで中央の青年とBGAの男性を同一視するように仕掛けています。合理的に手を抜くって簡単そうで意外と意識しなければできないんだなあと思いました。
個人的に一番好きなところです。肌男の新技。
再現困難箇所なのでオリジナルストーリーにシフトしました。
ここで右の青年がやられます。
ここも再現が困難なのでオリジナルストーリーにシフトしました。中央の青年の表情があの1-2秒の中でもだいぶ豊かだったのが面白かったです。
肌男の新技2。
ざっと語り尽くしましたので今日はこんな感じで。